アクエリアス号についてのニュース

あまり伝えられないアクエリアス号についてのニュースを確認しておく。イタリアが寄港拒否を勝ち誇ったように発表してから、マルタも寄港を拒否。スペインがどうにか受け入れてくれたが。その後は、

 

www.msf.or.jp

国境なき医師団(MSF)と市民団体「SOSメディテラネ」が共同運航する海難救助船「アクエリアス号」が8月1日、フランス南部のマルセイユから出航する。同船はアフリカから地中海を越えて欧州に向かう難民や移民の海難者を救助してきたが、マルセイユで1ヵ月以上の停泊を余儀なくされていた。 

またフランス政府は次のように発表。

 

ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は8月15日、ウエスト・フランス紙のインタビューに応じ、ヨーロッパ5カ国がアクエリアス号に救助された移民の受け入れに合意したことについて答えました。

 ヨーロッパ5カ国が人道支援船「アクエリアス号」に救助された移民の受け入れを確約したことを受けて、マルタは同船の寄港を許可しました。ジャン=イヴ・ル・ドリアン・ヨーロッパ・外務大臣は、この「ヨーロッパの連帯」を歓迎しました。

 ル・ドリアン大臣は、アクエリアス号がヨーロッパの港に寄港できるようにするため、今週火曜日にようやく瀬戸際で見いだされた解決策について語ります。NGO「SOSメディテラネ(地中海)」の人道支援船は、先週金曜日にリビア沖で付添い人のいない未成年67人を含む移民141人を救助しました。アクエリアス号はイタリア、次いでマルタに寄港を拒否されて以来、ヨーロッパの決定を待っていました。

 数時間に及ぶ議論の末、マルタ政府は火曜日正午、同号の寄港を最終的に認めました。ヨーロッパ連合EU)の小国は、EU5カ国から海難者を引き受けるという確約を得ました。その中にはマルタ当局が月曜日に救助した移民114人も含まれます。

 フランスとスペインはそれぞれ60人を受け入れます。ポルトガルは30人です。そのほかの移民はドイツとルクセンブルクに向かいます。

 記者:なぜフランスはこの船を受け入れる意思を示さなかったのでしょうか?

 大臣:それは海洋法で、最も安全で最も近い港が採用されると規定されているからです。それを決めるために国際機関が存在し、われわれは同法を順守するよう努めています。

 しかし同法は相互関与を前提としています。すなわち船が最初に接近した港は、ヨーロッパの協力によって支援されなければなりません。

 とはいえイタリアは、アクエリアス号にとって最も近いシチリアの港への入港を拒否しました。

 ええ。しかしマルタが、ヨーロッパの連帯のおかげで名乗り出ました。この決定に敬意を表します。さまざまな政府の間で議論する必要がありました。エマニュエル・マクロン大統領、ジェラール・コロン内務大臣、さらに私自身も、一貫性のある協調的な解決策に達するため、ヨーロッパ各国のカウンターパートと交渉しました。ヨーロッパの対応があったことを喜ばしく思います。フランスは60人を受け入れますが、われわれだけではありません。スペイン、ポルトガル、ドイツ、ルクセンブルクもこの連帯努力で結束しました。この協調的な解決策によって、この人道的課題に対応し、ヨーロッパの名誉を救うことができます。